Xpendに6つの新機能を追加
2020年9月にリリースしたAppsFlyerのコスト集約ソリューション「Xpend」。これまでに追加された機能やこれから追加予定の新機能をご紹介します。
マーケターが抱える問題のひとつ、膨大なコストデータをどうまとめて分析するか。Xpendはバラバラだったコストデータを見やすく整理して一か所に集約 ― 正しい意思決定につながるソリューションを提供します。
Cost ETLでコストデータを標準化
Cost ETLは、コストデータをAWS S3バケットを通してBIシステムへ転送。膨大なデータを細かく分類し、整理することができます。
AppsFlyerでは管理画面やレポートを通じてさまざまな形でコストデータを提供していますが、広告主のなかにはさらに細分化されたデータを自分たちで管理し、それぞれのビジネスにあった指標をもとに分析することを求めています。
データには広告キャンペーンの入札額、動画視聴の指標、広告のターゲット地域、ネットワークから報告されたクリック数やインプレッション数を含むことができます。
Googleとのコスト連携がさらに多機能に
Google広告のAPI連携に、ユーザー獲得とリターゲティングの両キャンペーンに発生した費用を確認できる機能が追加されました。これに加えて、キャンペーンの内訳を国、広告レベル、チャネル別に分類することも可能に。
広告主は日々、YouTube、Google Display Network、検索チャンネルなどにキャンペーンを立ち上げ、それぞれの効果を比較・分析していますが、この新機能ではパフォーマンスがもっとも良いチャンネルに予算を割り当てる判断や、キャンペーンの最適化に向けて取り組むためのサポートをしてくれます。
また、管理画面の「コホート」ページではリターゲティングのコストデータを表示できます([コホートタイプ] > [リターゲティング]または[全体]を選択 ※[全体]は[ユーザー獲得]と[リターゲティング]をまとめたデータ)。
Googleによる新しいモバイル広告の最適化ソリューション「アプリエンゲージメントキャンペーン」に対応するためにも、コホートの新機能をぜひご活用ください。
API連携がさらに充実
Xpendはすでに65のパートナーとコスト連携を済ませており、昨年Criteo、CrossInstall、Ad Action Interactive、Global Wide Media、Youappi Retargeting、Dataset、Pinsight、Appgrowth、Point2Web、KPM BRO、Domobc DSPが加わりました。
コスト連携を済ませているパートナーのコストデータは、細かくレベル分けされています。API連携を利用することでビジネスのスピードアップを実現するだけでなく、広告キャンペーンの最適化に時間を充てることができます。
コスト連携状況をひと目で把握
管理画面の新しいページ「Ad Revenue Status」(現:コスト連携状況)では、コストデータを一か所にまとめて視覚化。連携にエラーが生じた場合も、クリック1つで修正可能です。画面上には連携済み、未連携、要アクションなど、パートナーとの連携ステータスが表示されます。連携の設定に問題があった場合は、この画面から操作し直すことができます。
広告主にとっていちばん重要なことは、正確なデータを活用してマーケティング戦略を立てることです。API連携に1つでも支障があれば、最新のデータが送られず、結果的に判断ミスによる損失を招く恐れがあります。
連携ステータスをビジュアルでわかりやすく表示することで、そうしたリスクを未然に回避することができます。
サイトID別コストの追加機能
現在AppsFlyerでは、29のネットワークがサイトID別コストに対応していて、昨年Unity、Digital Turbine、Fyber、Moloco、Aura、Adjoe、Appreciate Offers、JetFuel、Persona.ly、AdGate Mediaが追加されました。
広告キャンペーンの最適化をはかるとき、サイトIDは欠かせません。広告キャンペーンの最適化にサイトIDが重視される理由はいくつもあります。
たとえば、ヘルスケアアプリのニュース欄に掲載されている健康に関する記事が、アプリの中でいちばん効果を示しているとします。
ネットワークのほとんどがサイトIDレベルのデータを提供しているため、広告主はこのデータをもとにメディアソースのパフォーマンスを比較できます。どの媒体に広告費を投入するのがベストか、そしてパフォーマンスが思わしくない媒体は利用を取りやめるなど、広告キャンペーンの効果を正確に見極めるための判断材料になります。
広告費インポート機能を搭載
管理画面の「Ad Spend Ingestion」タブから、API連携に対応していないメディアパートナーのコストデータをAppsFlyerの管理画面に直接アップロードすることができます。マーケティングにかかる費用すべてを可視化し、さらにはコストデータに誤りや変更、割引の適用があった場合もすぐに修正可能です。
アップロードしたデータは国、サイトID、チャネル、キーワード別に分類して確認できます。
見やすく整理されたデータをもとに、広告キャンペーンの効果を高められます。
新機能追加予定!
Xpendは2021年から有償のプレミアム製品として提供することになりました。シームレスかつ効率的にコストデータの受け渡しをおこない、正確なROI(費用対効果)を算出します。これからも新しい機能を続々追加していく予定ですので、ぜひご利用ください。