AppsFlyerのコホートレポートで、キャンペーンのパフォーマンスとROIを正確に把握
昨年7月に、AppsFlyerは新しいコホートレポートについて発表しました。新しい分析機能が加わり、ユーザーのアプリの利用状況をより詳細に理解できるようになりました。
コホートレポートがさらに便利になった、2つの新しいアップデートをご紹介します。
パフォーマンスデータと広告費データの全てが1ヶ所に
予算を使って新規ユーザー獲得を行ったものの、既存ユーザーがターゲティングされてしまったということは、マーケティングではよくあります(逆も同様です)。このようにターゲティングの重複が発生すると、キャンペーンのパフォーマンスを分析しようとした時に、かなりの問題が発生する可能性があります。コホートを正確に分析するには、充分な柔軟性とデータの粒度で、キャンペーンの最適化で必要な判断の根拠となる情報を的確に引き出せるツールが必要です。
「全体」という新しい表示オプションが加わったことで、ユーザー獲得とリターゲティングのキャンペーンにおいて、新規ユーザーと既存ユーザーの両方に対し発生したコストとキャンペーンパフォーマンスのデータの内訳を正確に1ヶ所で見ることができます。
キャンペーンのパフォーマンスについて重要なデータが全て1ヶ所に表示されるので、キャンペーンの正確なROIを理解し、判断に必要な情報をあらゆる段階で得られるようになります。
特定のKPIによってコホートを最適化する
コホートレポートは、多くのグルーピングやKPIに対応しているので、さまざまな業種や業界のマーケティングで利用できる機能です。週末のショッピングキャンペーンのパフォーマンスのチェックや、配車の予約状況に基づいたリテンション率の評価など、キャンペーンパフォーマンスの経時的な変化の理解に必要なツールがAppsFlyerのコホートレポートには用意されています。
しかし、特定のKPIについてのパフォーマンスの経時的な変化を詳細に調べる場合はどうすればよいでしょうか。
アトリビューションの時間ごとにKPIを表示できる新しいオプション(計測時間毎のKPI)では、コンバージョン時間(日付)ごとにユーザーをグループ化できます。キャンペーンのパフォーマンスの時間による変化が表示されるので、時間とKPIの関連性を理解できます。
例えば次のようなケースを考えてみましょう。
広告主が、2つのメールリターゲティングキャンペーンのパフォーマンスを比較したいと考えています。メールは月曜日と金曜日に送信されます。2つのキャンペーンのパフォーマンスを分析するために、3日目を比較するとします。広告主がこの新しい表示オプションを選択すると、生成された収益がY軸に表示されます。そして、両方のキャンペーンのパフォーマンスの経時的な変化も表示されます。
結果としては、金曜日のキャンペーンは快調なスタートをきりましたが、両方のキャンペーンのパフォーマンスはすぐに一致し、月末にかけて同じような減少を示しました。
キャンペーンのパフォーマンスの変化を時間ととも見られるようになったことで、特定のKPIに基づいたキャンペーンの最適化が可能になります。
今後のアップデートにもご期待ください!